ここでは、編集対象となっている分子の原子を選択する方法を解説します。
リボンの[ホーム]タブと[リガンド編集]タブにある[原子選択]トグルボタンをオンにすると、原子・残基・分子鎖の単位で原子を選択できるようになります。選択された原子は、コピー・カット操作や回転・並進操作などにおいて、操作の対象となります。
選択状態の表示
現在の原子選択状態は、表示して確かめることができます。
リボン[表示]タブにある[選択された原子をハイライト表示]トグルボタンをオンにすると、シーンウィンドウ上で選択している原子が黄色くハイライトされます。
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シークエンスビューでの選択
シークエンスビューには、現在編集対象となっている分子の内容が表示されています。
このシークエンスビューを使用して、原子や残基を選択できます。
左クリック |
クリックした原子を選択 |
左ドラッグ |
ドラッグした範囲内にある原子を複数選択 |
Shiftキー + 左クリック |
1つ前に選択していた原子から、 |
Ctrlキー + 左クリック |
クリックした原子を追加選択 |
Ctrlキー + ドラッグ |
ドラッグした範囲内にある原子を複数追加選択 |
OS Xでは「Ctrlキー」は「commandキー」と読み替えてください。
以下は、表示モードが“分子鎖”の場合
① |
分子鎖に含まれるすべての原子が選択されている |
② |
分子鎖に含まれる原子はどれも選択されていない |
③ |
分子鎖に含まれる一部の原子が選択されている |
ある1つのボックスをマウスで左クリックすると、それに相当する原子が選択されます。
以下の場合は、残基“ALA”の原子すべてが選択されます。
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今まで選択されていた原子は非選択となり残基“ALA”が選択されます。
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Ctrlキーを押した状態で、ボックスをクリックすると追加選択されます。既に選択されているボックスをもう一度クリックした場合はそのボックスの原子だけが非選択の状態になります。
また、ボックスを左クリックした後ドラッグすると、ボタンを離したボックスまでを連続して選択できます。以下の例では、残基“CYS”から残基“THR”までの原子すべてが選択されます。
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シーンウィンドウ上でのマウスクリックによる選択
原子を左クリック |
クリックした原子を選択 |
原子を左ダブルクリック |
クリックした原子が属する残基を選択 |
Ctrl + 原子を左クリック / ダブルクリック |
クリックした原子 / 原子が属する残基を追加選択 |
Shift + 原子を左ドラッグ |
クリックした原子を中心とした 球体による原子選択 |
Shift + Ctrl + 原子を左ドラッグ |
クリックした原子を中心とした 球体による原子の追加選択 |
OS Xでは「Ctrlキー」は「commandキー」と読み替えてください。
新規選択
原子形状をクリックすると、その原子が選択されます。
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再び同じ原子をシングルクリックしても何も変わりませんが、ダブルクリックするとその原子が属する残基が選択されます。
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ある原子が選択されている状態で、別の原子をクリックした場合は、前の選択は解除され、今回クリックした原子が選択されます。
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追加選択
Ctrlキーを押すとその間、追加選択モードとなります。この状態で原子をクリックすると、以前の選択状態を保持したままクリックした原子を選択できます。
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既に選択されている原子を、Ctrlキーを押しながらクリックした場合は、その原子は非選択状態となります。
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指定した領域内原子の選択
マウスクリックした原子を中心に、指定半径内の原子を選択する方法です。
Shiftキーを押したまま、原子をクリックします。
クリックしたままマウスをドラッグするとマウスの動きに合わせて半径が変化する球が表示されます。この球が選択する領域を表します。
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マウスボタンを離すと、その球に含まれる原子が選択状態となります。